行って来ました。 富士見パノラマ。
雨やら家族サービスやらで、今シーズン初パノラマです。
天気良し。コースコンディション良し(予想)。自転車の調子良し(予想)。体調良し。
こんなに好条件に恵まれることは滅多にないのです。
前日仕事で遅くなったのですが、ばっちり目が覚めるのは当然でしょう。
早朝、自転車を車に積み込みます。写真は明るいですが、朝の4時半です。
前輪を外して・・
後部座席を倒して積み込む
気持ちのいい朝(4:30)の空
中央道を南諏訪目指し、ぬわわKmで走ります。
途中でかっこいいオープンカー発見。
「空色のくるま」という絵本に出てきそうなきれいな水色。
盗撮!
色だけではなく、走っている姿がかっこいい!!
追い越し加速のときの感じや、レーンチェンジするときの挙動がたまらなくイイ感じ。
見とれながら後を追いかけました(ぬわわKm以上出ていたような・・)。
暫くするとパーキングに入ったので、ドライバーの方に声をかけて、車の
写真をとらせてもらいました。すごく感じのいい方で、突然声を掛けたにも関わらず、
気持ちよくいろいろ教えてもらいました。
・ロータスのエランという40年前の車
・ボディはFRP(当時としては最先端)
・サスペンションが良くて疲れない(走りを見ててもワカル感じ)
同じ車が集まる催しがあるそうです。それに参加しに行くそうで。
お互いこの気候のいい時期の好天を満喫できそうですね。
空色オープンカーには男性2人乗っていたのですが、前オーナと現オーナーだそうで、
とてもHappyな感じが伝わってきました。
かっこいい!(リトラクタブルヘッドライトだし)
見えにくいですが、「ELAN」と書いてありました
ロータスといえば「サーキットの狼」?
理想的にかっこいい運転席
年をとって子供も家を出て行ったら、奥さんと小さなオープンカーに乗るのが夢なのですが、
こんな感じの車がいいなーとおもいました。
GW過ぎということもあり、外出している人が少ないのか、その後も道路は渋滞も無くすいすいと
南諏訪に着きました。
そして、いよいよ富士見パノラマに到着。
気温はちょっと肌寒いけど、日向はぽかぽかです。桜もまだ花が残っていて、長野はまだ
初夏というより春でした。
まだ、早朝でゴンドラ券の窓口はあいていません。
直前に富士見パノラマのHP(パトロール日記5/5)を見ていたら、ゴンドラが大渋滞したとのことで
ビビッていたのですが、駐車場はとりあえずガラガラでした。
少し安心。
そんなこんなで富士見パノラマに到着~
まだ、ゴンドラが動いていない時間のためか、駐車場はガラガラ・・
とりあえず自転車を組立てて、調子を見ます。
ばっちり。
サスの動きも、ブレーキの利きも申し分なし。
ふふっ。
タイヤの空気圧が少し低いので、ゲレンデのショップ(BGHさん)に空気入れを借りよう。
ゴンドラのチケットを買うときでいいや。
外していた前輪を取り付け
完成。 元通り。 各部異常なし!(に見えた・・)
もう、待ちきれないですが、ひと安心して、窓口が開くまで一眠りすることにします。
朝、家を出てから寝てないし。それにしてもここまで順調すぎるくらい。
あとは一日フルに走るために窓口が開く9時前に起きるぞ~。
ぐーぐー。
いかん、寝過ごした。 9時半だ。
慌ててゴンドラ券を買って、BGHさんへ。空気入れを借りる。
「空気入れくらい持ってないのかよ」という、ちょっとイラッとしたオーラを漂わせつつ
空気入れを貸してくれました。ありがとうございます。
今回前後とも、とりあえず1.5BARにしてみました。
これで準備万端。さあ行くぞ。
【FURY様】
張り切ってショップを出ると、GTのテントがはってありそこで試乗させてくれるようです。
なんとFURY(@77万円!)様も並んでおいででした。
このオフシーズンGT-FURY、SANTACRUZ-V10、INTENSE-M9FRO、LAPPIERE、
FORSE-HYDROなど、高額な車体を、よだれをふきふきインターネットで眺めていたものです。
FURY様、試乗OKとのことで、Cコースを1本下りてみることにしました。
写真はないのですが。
結論から言うと、「良すぎ」でした。軽さも安定感も剛性感もボビングの無さも、ブレーキの利きも、
サスペンションのスムーズさ、何から何まで良かったです。特にペダルを漕いだときの沈み込み
の無さは自分の自転車との時代(10年)の差を感じました。
何もしなくてもバームに沿っているだけですいすいおりてこれそうです。Aコース終盤のガレ場も
ノーブレーキで突っ切れそうです。
もともと常人では降りてこれないようなコースを全速力で降りてくるための機材なので、自分の
ようなホビーユーザーにはもったいない感じでした。
【ぽたぽた】
そんなわけで今シーズンの真の1本目はだいぶ時間が経って11時頃になりました。
いきなりAコースで怪我するのもなになので、自分の自転車でCコースをもう一本おりることに。
やっぱりイイ!
10年間なじんだ車体だけに理屈抜きに楽しい!
シーズン初めということもあり、コースも整備ばっちり。
特にCコースはところどころ小石を敷き詰めて補強してあり、かなり気合入れて整備している。
ありがとう! 富士見パノラマの人。 かなりアバウトな感謝対象ですが。
1本降りてみると、オーバーホールしたばかりのフロントサスがオイル漏れしているではないですか。
ショック。
右側のシールからオイル漏れ
しかも、ブレーキケーブルを伝わって
ブレーキの本体までオイルがかぶっているし・・
ぽたぽたと滴るくらいもれているし、ぽたぽたがブレーキローターにまで掛かっているではないか。
これは超危険かも。
どうしよう・・。 ブレーキ効かないと大怪我するかも。
家族もある見だし、仕事も休めないし、撤退する勇気も必要だよな・・。
・・よし決めた!
何も対策せずAコースへ行くことにしよう。
ウェスできれいにオイルを拭いて、証拠隠滅。
【Aコース】
ゴンドラに乗り、Aコースを降りることに。
頂上駅を出てAコースの入り口で呼吸を整える。
やっと今シーズンの本当のスタート。
深呼吸、自由と至福感。
頂上駅から最初のドロップオフまでの乾燥路は少しリアがすべる感じ。
シングルトラックに入ってからはいつも通りのリズム。 リヤを流さずにスムーズに。
シングルトラックを出てすぐの超ドロップオフはさすがに避ける。
数え切れないほど通ったコースは体で覚えたリズムに乗って。
あまり速くはないけれど。
ゴンドラ下のバームはでこぼこのままであまり整備されてない感じ。
このあたりでサスペンションの調子が良いのがわかる。
フロントもリアもばっちり。タイヤのエアも正解。
自分も絶好調。 「乗れてる!」
ブレーキもばっちり。 前輪ブレーキもほぼ問題なし。
激坂は掘れているけどラインが良く見えて怖くない。
今年は右側から左へ斜めのラインがよさそうかも。
ジープロードに入るところの水切りが例年に無く深いけど、手前でジャンプできるように
なっていて思いっきり突っ込めば怖くない感じ。
赤土コーナーも去年よりおりやすい。滑りやすい赤土で上って右に下ってすぐ左切り返し
が難しくて去年は良くコケた。たしか木の根っこが張り出していたような。
その後は、シングルトラック、ガレ場とも飛ばしてもコースコンディションが絶妙によく、
グリップが効いて走りやすい。昨日まで雨続きだったのに今年の富士見の水はけの良さは
すごい。
ふーっ。
楽しいー。
ドーパミン出まくり。
トリップ。
普通、1シーズンに1回しか体験できない最高の状態に近い。
こういう時には、
・感覚が研ぎ澄まされて、世界と自分の体の隅々を同時にものすごくリアルに感じる。
・さらに集中力が高まると、恐怖も風の音も消えて「目だけ」の存在になる。
・そんなときはペダルが足に吸い付いて自転車が自分と一体になって、サスペンションと
手足のバネで路面を完全に吸収している。リアを跳ねられても普通なら転倒するところが、
空中で考えずに立て直してしまう感じ。
脳の処理能力のブレーキがはずれた感じというか。
すごく、気持ちのいい状態。
これを一度体験するとダウンヒルをやめられなくなる。
後は、ゴンドラの止まる4:30までサルのように降りまくります。
寄る年波もあり、途中昼寝などしながらですが・・。
オイル漏れは気にせず、全部で8本降りて時間切れ。
自転車と一緒にゴンドラに乗る シアワセ
相変わらず漏れていますが・・ 気にしない気にしない
ぽたぽた 気にしない
【さよなら】
楽しかった一日も終り、お片づけの時間です。
本当はもう一日走りたいのですが、世間様は許してくれません。
というか、もう一日続けて降りたらスピードの歯止めが利かなくなって大怪我しそうだったもので。
一旦撤収です。
大事な自転車なので、洗車機を使わずにブラシできれいにする人が多いですが、
自分は、洗車機で洗ってしまいます。
泥を落とすために 洗車機
向かって一番 右 左の洗車機が一番人気(水の勢いがよい)
きれいに洗って、注油したら元のように積み込みます
さよなら 楽しかった一日