2011年8月22日月曜日

ボランティア@宮城 20110820

ボランティアなるものに行ってきました。

場所は宮城県の大島というところ。気仙沼港にある島です。

googleマップでは↓
<http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&ll=38.866578,141.608448&spn=0.130984,0.209255&z=13&vpsrc=6&brcurrent=3,0x5f8894fefe9963bb:0x87e2b297778a77,1>



被災地の迷惑になるので、勝手に個人の車ではボランティアにはいけないため、

旅行会社のボランティアツアーに参加しました。

バスや宿や現地のボランティアとの調整も全て旅行会社がやってくれるのです。


深夜立川を出て夜通しバスで走り、早朝気仙沼港に到着。


これまでの猛暑から一転、肌寒い気温の中バスから降りて気仙沼の港におりました。


街はまだ復旧の途中で人影はまばら。工事関係者とボランティアと少し地元の漁師さんがいる


くらい。ほとんどの建物は1階部分が津波でさらわれたままの状態。


自分の目で見ても現実感の無い光景です。


1軒だけ海産物の土産物屋が営業できる状態になっていました。


地面や道はかなりきれいになっていました。


行政のできる部分はきれいになって、個人の部分はこれからという感じなのでしょうか。


定刻どおり運行されているフェリーに乗り、大島に向かいます。気仙沼の港は大島が目の前に


あって、内海になっており、湖のように波ひとつ無いしずかな海面でした。


フェリーから見る両岸の景色も津波の被害で痛ましいです。山積みにされた車や、壊れた倉庫が


見えました。


大島に上陸すると、迎えのボランティアの方が車で港から現地に送ってくれました。

現地はちょっと高台にある大きな農家のお宅でした。


大きくて風格のあるわらぶき(にトタンがかぶせてある)建物で、建具は壊れたようですが、


柱や梁などの構造自体は津波に耐えていました。




今日の作業は裏の納屋に置いてある材木が津波でごちゃごちゃになっているのを整理するのと、

畑に津波で砂が大量に入ってしまって雑草が茂っているのをできるだけ復旧するという


2つのようです。


2手に分かれて作業します。裏の材木整理は力仕事のため、男性中心に作業にあたります。


女性を中心に畑のほうに向かいます。


自分は裏の材木整理を行いました。


納屋といっても、東京の狭小住宅より大きい感じ。すごい立派。


初めに100キロ以上はありそうな大物の材木を数個、納屋から農家の庭に運び出します。


巨木をざっくり50~60cmにスライスしたような大きさなので、けっこうでかくて重い。


それを地元の結構高齢の方たちが当たり前のように3~4人で運んでいるのですが、こちらは素人


ボランティアなので、人海戦術で怪我しないように運びます。ずっしりと重く、正直かなり腰に

きました・・


⇒地元のじいさん達あなどれません。


それでも、10数人の男がせっせと運ぶので結構はかどりました。さすがに人数がいないと運べ


ないような大きさのものもあり、このあたり喜んで頂けたようです。




大物を運び終わったら次はたる木のような普通の材木です。


たくさん立てかけてあるのが津波でばらばらになっていて、そこにゴミがぐちゃぐちゃに引っか


かっています。次にこれをきれいに整理します。


木材がからみあって、巨大ジェンガ状態になっていて下手に抜くと崩れてきそう。


納屋の他の場所に土台の材木を敷いて、そこに順番に移していくことになりました。


少しずつ慎重に抜けそうな材木を選び、運び出します。


ある程度片付いたところで昼飯にします。


先程運び出して庭に並べた巨木スライスのうえに皆で座って弁当を食べました。


晴れた空の下、最高にうまい!




飯もそこそこに午後続きの作業に入る。作業時間は午後2時まで。


崩壊しないように巨大ジェンガを紐解きながらバケツリレーならぬ材木リレーで次々に


手渡ししていき、大量の材木も結構あっさりと整理がつきました。やはり、男手がたくさんあると


はかどるものです。チームワークもばっちりでした。


納屋の地面にたまっていたゴミもきれいに掃き集めて、近くの廃棄場所に運びます。




さっぱりしました。




午後1時ごろには納屋はすっかりきれいになりました。


一息入れるまもなく、畑部隊の手伝いに行きます。


高台の農家の目の前には、元は畑だった場所が海に向かって広がっています。


いまそこは一面の雑草に覆われています。雑草といっても大人の背丈より高い。


しかも、手で引っ張っただけではびくともしない根のはり方。スコップで掘り返さないと


とても抜けません。


20メートル四方くらいの一角を朝から女性中心に雑草除去していましたので、かなりきれい


になっていました。納屋からきたメンバーが参加して残りを一気に仕上げます。


ガスガスとシャベルで頑丈な雑草の根っこを掘り返します。


納屋と違って炎天下の中での作業はけっこうバテる。


草を取り除くとたくさんのガレキやゴミが出てきて、それを近くのガレキ置き場へ運ぶ。


怪我よけのため、長袖、長ズボン、長靴、長いゴム手袋の重装備です。滝のような汗を


かきながらの作業となりました。こりゃ女性陣の方が大変だったかも・・。


それでも、作業終了時間の14時までにはほぼ雑草をとり終えることができました。


雑草を取った後は重機で砂を取り除いて土を入れるとのことです。長年大事に耕してきた


畑の土は津波で流されて、これからまた畑を作り直す苦労は、大変だと思います。


畑の作業も終り、高台の農家の持ち主の方に終了の挨拶に行きます。


坂道を登りながらいま除草したところを振り返ると、一面の雑草が多い茂る中、悲しいほど


小さい空間が見えました。全ての除草をするだけで大変な労力です。




農家の持ち主の方からは、震災のときのお話がありました。


今回お手伝いしたお宅には、結構芸能人とかも訪れているらしいです。




その方は柚子農家なのですが、普段から求められれば地元の学校に無料で柚子を


配っていたようです。ボランティアの人が来たら、「ああ、私の配っていた柚子がこうして


戻ってきたんだ」と思うようにしていると言っていました。特にこのツアーではオレンジの


ビブスを着けていたので、高台から見て畑で作業している我々が柚子に見えたらしいです。




「あなた達には恩返しできない。でも、他の困っている人にその分返していく」


「神戸で震災があったときは我がことのように心配した。同じような気持ちでいてくれること


と信じています。それが私の心の支えなんです。」


とおっしゃってました。




恐縮してお礼を言われたり、遠慮されるより、ボランティアを当たり前のように受け入れて


もらった方が気持ちよく対応できるなあと感じ入った。神戸や他の震災を経て、助ける側も

助けられる側も目に見えないスキルを積んでいることを実感した。精密でナイーブな国から


少し丈夫な国になってきているのかもしれません。


いいことか悪いことか分からないですが・・。






翌日は松島など観光しながら東京へ戻りました。


松島は道路もお店もきれいに復旧していましたが、雨のせいか観光客がほとんどいません


でした。復旧が進んでいない光景もつらいですが、復旧しても復興が遅れているのもつらい。


観光が終り、バスの中から松島の商店街をボーっと眺めているとき、1軒のお店の中が一瞬


見えた。薄暗いお店の中で、品のよい年配の女性がおそらく商品の服をたたんでいました。


淡々とした表情で。別になんということのない光景なのですが、急に悲しくなって困りました。


観光客がこない街で、多くの人が辛く不安な気持ちを抱えていながら、でも静かに耐えている。


などと勝手に想像してしまって、勝手に悲しくなってアホらしいですね。




ちなみに松島の焼き牡蠣はうまかったです。これはもう一度食いたい。


  ツルツル。うまい!






今後も無理せず、続けられれば続けたいかな。


あー富士見パノラマにも行きたい・・。



2011年8月15日月曜日

Dispatched..

イギリス(UK)の自転車屋にヘルメットとグローブを注文してみた。

Chain Reaction Cycleというお店。

http://www.chainreactioncycles.com/


以前、適当にインターネットを見ていて見つけた。

(有名なお店なのかも?)


表示も日本語で値段も日本円で表示されるので、日本のお店のサイトに注文しているのと

感覚的には変わらない感じ。 円高のせいか、値段も安いような。

ここのサイトは、実に品数豊富で、ダウンヒル関係の商品もたくさん置いてある。

他のサイトでは、ダウンヒル関係のグッズは少なくてちょっと寂しい思いをしたりすることも。

サイトの作りもしっかりしていて、すいすいと選んで買い物がしやすい。買わずにいろいろと

見ているだけでも楽しい。


以前も小物(モトパン、ゴーグルなど)を買ってみたことがあるが、数日後あっさりと手元に届いた。

自転車本体に関わる部品などは今後もお世話になっているプロショップでお願いするけれど、

服などはこういうサイトで購入することも増えそう。


注文すると、進行状況をサイトで確認できる。

夕方注文して、その日のうちにお店から配達屋に引き渡されて(Dispatched)いた。

イギリス人仕事はえー。


後は、配送屋のサイトに荷物のトラッキングコードを打ち込んで追跡する。

これが意外と楽しい。

しばらくイギリス国内をうろうろして、成田の税関に届く。 今朝見たら通関待ちになっていた。

お盆休みなので、手元に届くのは今週の末くらいかな~。

ちなみにイギリスからの送料は無料。

(急ぐと4000円くらいの追加料金が発生する)



楽しみ。



2011年8月11日木曜日

夏なのに・・

全く富士見に行けません。

スケジュール表を見ても見渡す限り行けない・・

どないなってますねん。って家族サービスばかりしている自分以外に悪い人はいないのですが。


少しでも気分の埋め合わせをしようと、久しぶりにもう一台のMTB(ChumbawumbaHT)

を引っ張り出して、通勤で駅まで乗りはじめました。

カゴが無いのでカバンは肩に斜め掛けで。

  気が付けば、この自転車も結構年代もの・・

  CHUMBAWUMBAというメーカー

普段乗っているママチャリとは違い、フレームもブレーキも剛性感ばっちり。

ずいぶん乗っていなかったのでさすがにフロントフォークの動きは渋々ですが。

ご機嫌で下町の街中を走っていたのですが、左足のペダルの感覚が変。

カクンカクンして頼りない。そのうち、左のクランクシャフトがぐらぐらになってしまい、

クランクを止めている中心のボルトが抜けそうに・・

ボルトが脱落して無くなっては大変なので、途中からは自転車を降りて押して行きました。

がっくり。

  センターのボルトが抜けそうに・・

この癖(?)は以前からたまに起きていて、遠乗りはちょっと怖いです。

家に戻ってガシガシとプラスチックハンマーで叩きこんでナットを増し締めしました。

クランクシャフトの固定って、中心のシャフトにテーパー(角度)がついていてそこにクランクシャフト

を差し込んで、叩き込んで締め付けるというシンプルな固定方法なんですよね。

こういうところがなんか不思議。

MTB業界的に、すこしずつ各取り付け箇所の規格というか手法が進歩しているような気は

するのですが、全体的にゆるいというか、現物合わせ的というか、「ガンガン叩き込んで

締め付ける」のが好きな傾向があるような。自分も嫌いじゃないですが。



  MAGRAの油圧ブレーキと分厚いアルミのブースター


この自転車は、ブレーキをはじめ、ほとんどのパーツはDHバイクからの「お下がり」なのです。

タイヤは街乗り用のものですが。


  フロントのガゼット(補強) ⇒ごつい

  シートポスト下のガゼット ⇒ごつい

  クランクのガゼット ⇒ごつい


フレームもごついガゼットで補強されていて、ハードテールダウンヒルなどもできるようです。

が、持ち主にフルサス以外の自転車で坂を降りる気は全く無く、フレームのかっこよさに

一目ぼれして買ってしまった~。よって富士見パノラマへの出動は一度も無し。街乗り専用。

しかし、幅広のDHハンドルもあって、歩道を走れないし車通りの多い車道も怖くて走れ無い

ので、なんとなく家でほこりをかぶる羽目に。

少し離れた駅まで、車通りと人通りの少ない道を通って行けることに気がついて、引っ張り

出すことに。


朝はおとなしく駅まで普通に乗って行きます。

帰りは深夜街中でハンドルに上半身かぶせて上目遣いに前を見ながら独り妄想

ダウンヒルに興じています。心は富士見パノラマのAコース。


ちょっと悲しい光景でもあります。