2013年5月31日金曜日

今シーズンの準備 その3

XTブレーキの取り付け キャリパー編

オイルラインの取り付け

ブレーキをハンドルに取り付けたら、ブレーキホース(オイルライン)を取り付けます。

新しいオイルラインを元のものと同じ長さに切りそろえます。切った先っぽに金具を取り付ける

のですが、取り付ける前に自転車のフレームに通しておきます。金具を取り付けた後では

フレームにオイルラインを通せなくなる恐れがあります。

写真を取り忘れたのですが、付属している小さな真鍮っぽい2つの金具があります。

このうち1つをオイルラインの切った先端から押し込みます。このための専用工具もあるよう

ですが、使いづらいようです。CSハヤシさんのおすすめの方法で試してみます。

専用のオイルラインおさえ治具を用意します。

これをバイスプライヤーで挟みます。
(バイスプライヤーを持っていないので適当なレンチで挟みます)

オイルラインを潰さないように、かつしっかりとおさえながら、金具の一つを押し込みます。

プラスチックハンマーで最後ガンガン叩きます。

ピッタリ入ったらブレーキのネジを通した後、もう一つの金具を通します。

このままだとスポスポです。

どうやって留めるのか不思議な気もします。

考えていても仕方がないので、スポスポのままブレーキレバーに差し込んでネジを締めて

いきます。締めこんでいくと途中からかなり力がいるようになります。

おそらく中で先ほどのスポスポの真鍮金具が潰れているのだと思います。

これ以上締まらないところまで回してから一度緩めて抜いてみます。

思った通り金具が潰れてオイルラインにしっかりと圧着されています。


特殊な工具を使わず、リーンな方法で感心しました。

これで、オイルラインの取り付けができました。

次に、レバー、オイルライン、キャリパーからなるブレーキシステムにオイルを入れます。

ブレーキレバーにオイルを入れるための穴があって、そこをふさいでいるネジを外して、

専用の漏斗を取り付けます。

漏斗の取り付け



キャリパー側はオイルが付いたら大変なのでパッドを外しておきます。パッドの代わりに

専用のスペーサーを取り付けておきます。

黄色いのがスペーサー












ブレーキを握った時に、パッドがないとピストンを押し返すものがないので、代わりを

スペーサーが果たします。

漏斗を取り付けたら、オイルを注ぎます。本当は、キャリパー側から注射器でオイルを

入れた方がエアが抜けやすいみたいですが、お店にもインターネットサイトでも注射器を

見つけることができませんでした。

オイルを注ぐとオイルラインを通ってキャリパーにオイルが入っていきます。が、オイルライン

にもキャリパーにも空気(エア)が入っているので抜かなくてはいけません。ブレーキをゆっくり

握りながらキャリパーにあるエア抜き用のネジを一瞬あけて締めます。すると、ぷすっとオイル

とエアがネジから吹き出てきます。何度か繰り返しているとオイルだけが出てくるようになります。

まだスカスカしているので、ネジを締めたままブレーキレバーを素早くギュっギュッと握ります。

するとだんだん手ごたえが出てきます。

古いXTのブレーキはレバーのストロークも短くて、がつっと効く感じですが、新しいブレーキは

ストロークが結構ながい感じ。一番握りこむと結構聞いているようだけど、これでいいのかな・・。

とりあえず、6月になれば富士見パノラマに行けそうなのでその時に結果がわかるでしょう。

あちこちにこぼれたオイルを拭きとって、パッドを戻して、作業終了です。

ブレーキレバーを握ると、元のXTのようなガツッと聞く感じではないですが、じわっとききそうな

感触。

平地でいくら効いても、実際に富士見パノラマで走ってみないと本当に効くのかわかりません。

ああ、いつになったら走りに行けるのだろう。

もう、シーズンがはじまって1か月たちそう。



2013年5月2日木曜日

今シーズンの準備 その2

2013.04.24

XTブレーキの取り付け

手配しておいたXTのブレーキが届いたので、取り付けを行います。


アダプタ手配


ブレーキ本体とは別に、アダプタを用意します。

今回取り付けるXT(M785)はポストタイプといって、ネジをフレームに向かって

(という言い方でよいのか)取り付けるタイプです。自分の自転車は元々

Formulaというメーカーのブレーキがついていて、取り付け台座もそのメーカー

に合わせた特有のものでした。現在はインターナショナルスタンダード(IS)という

ブレーキの取り付け規格があって、大概のブレーキはそれに合うようになって

いるようです。M785も原則それに合っていますが、IS規格はネジの取り付け方向が

ポストタイプと90度違っています。しかも、自分の自転車はローター径が208mm

と大きいものを使用しています。

つまり、①ポストタイプ⇒IS台座へのネジ向きの変換②リア用③かつ208mmローター径

対応のアダプタが必要となります。

シマノのサイトに行くとどうやら「これかな」というアダプタがあるようですが、

名前がはっきりしません。部品番号もふられているのですが、サイクルショップのサイト

ではその部品番号を使っていません。サイクルショップサイトの説明書きを見ながら、

「それらしい」ものを選んで手配しました。

手元に届いたのがこれ↓

これでいいのか・・












リアのブレーキは何段もアダプターが重なっていて、あまり見栄えがよろしくないです。

古い自転車なので、仕方ないと言えばそうなのですが・・。


古いブレーキの取り外し


実際に古いブレーキを外して、新しいブレーキに取り替えます。

古いブレーキの取り外しは特に苦労するところはありませんでした。

今までありがとー
















ブレーキレバーからケーブル(オイルが中をとおっているので、オイルラインと

言うようです)を外します。

8mmのレンチで付け根のネジをくりくりと回します。


ネジを外す













で、すぽっとケーブルが外れます。

先端の金具に注目












先端に金具がついていて、これがネジに引っかかってケーブルが抜けない様に

止めているのです。材質はおそらく真鍮の様なやわらかめの金属です。見ると、

ケーブルにしっかりカシメられています。今回、カシメ工具なんて準備していないし、

どうやって、こんなもの取り付けるのだろうと不安な感じ・・。困るところまでとりあえず

作業を進めることにします。


ともかくもケーブル(オイルライン)を外したので、ブレーキレバーをハンドルから外します。


新しいブレーキレバーの取り付け


そして、手配しておいた新しいレバーを取り付けます。

レバーの見た目はクローム的なメッキがやや安っぽい感じです。高級品のXTRを

引き立たせるためですかね。ハンドルへの取り付け金具は、グリップのゴムを

引っこ抜かなくてもレバーの付け外しができるように工夫されています。しかも、

完全に抜け落ちないようにちょっと凝った構造になっています。


レバーは若干短め?












レバーは若干短めになっているようです。指をかけるくぼみから支点までの距離が

詰められています。制動力が上がって、レバーを引く力と距離が少なくて済む前提なの

でしょうか。

また、レバーの初期位置やストローク量が調整できそうなネジがたくさんついています。

今までのブレーキは一切調整機構がありませんでした。


ブレーキレバーとセットで入っているオイルラインとキャリパーの取り付けに続きます。